最終更新日: 2025年4月15日
Devin(デビン)話題の自律型AIソフトウェアエンジニアサービスに、新料金プランが追加されました。20ドルから始めれるというもので今まで最低月500ドル(日本円:約75000円)を支払わないと利用すらできなかったことを考えるとより始めやすくなりました。この20ドルは月額ではなく従量課金です。20ドルはあくまでもデポジットという仕組みです。では実際にどのようなプランか見ていきます。
コンテンツ
はじめに
https://app.devin.ai
Devinは以上の公式サイトよりサインアップが可能です。
https://app.devin.ai/invite/aDcx4yo2HnQqMwHZ
こちらはリファーラルリンクです。
このリンクからサインアップしていただくと、ご利用プランに応じて特典のACU(Devinの利用クレジット)が追加で付与されます。(Coreプランでご加入の場合:10 ACU。Teamプランでご加入の場合:100 ACU)
つまり、20ドルか200ドル相当追加付与です。直接サインアップするより確実にメリットがありますので、よろしければご活用ください。
特典が不要でしたら、1つ目のリンクからのサインアップも可能です。どちらのリンクをお使いいただいても構いませんので、ご自身に合った方法をお選びください。
Devin(デビン)とは?
Cognition AI
Devinは、Cognition AIによって開発された、AIソフトウェアエンジニアです。
AIエージェントよりもさらに自律的に活動することでまさしく「AIソフトウェアエンジニア」という立ち位置です。
この自律型AIは、特定の問題解決や機能実装といったタスクを与えられると、自ら計画立案、技術調査、コーディング、デバッグ、テスト、そしてデプロイまでの一連のソフトウェア開発工程を自律的に実行する能力を持っています。しかもSlack経由でメンションを飛ばすだけで指示も出せます。
例えばGithubと連帯するのですが、このリポジトリの作業しておいてみたいな指示をすることで作業して完了したらブランチを個別に切ってプッシュして、Slackで通知してくれるということも可能です。
もちろんまだまだ完璧までとはいきませんがこうなってくるともはやリモートワークしているエンジニアのように接することができる時代がくるもの将来あるかもしれません。
1チームに一人Devin君がいるみたいな。むしろ全員Devinだったりして。(ちょっとSFみたい)
Devinの料金プラン
結論から言うと値下げしたというわけではありません。
ACUという単位を最低20ドル分から購入できる従量課金プランを導入したということです。つまり体験の敷居が下がった感じです。
今まで500ドル(日本円:約75000円)を月額で払うしかなかったところにCoreという従量課金プランが追加された感じです。75000円は家賃でもおかしくない金額なので個人で利用するにはハードルがさすがに高すぎました。
もちろん会社で一人雇い入れると考えれば75000円は社会保険やその他経費を考えれば明らか安い選択ですし、オフショア等の選択肢を考えても安いです。
とはいっても試すにも500ドル、今の自律レベルだと人ほどの完全自律を達成できているかといわれるとそうではありませんから二の足を踏む人も多かったのでは。
さらにDevinはまず支払いをしないとアカウントも途中までしかつくれず、無料では利用感を感じることができませんでした。それが20ドルさえデポジットすればアカウント設定が完了できるので実際の画面を確認し小さくためすことができるということです。月額でもないので使わなければそのままです。
つまり「20ドルから、しかも月額じゃないからせっかくだし使ってみるか」ができるようになった感じです。今まで利用者の人でも月250MAUも使うこともないけど使いたいな。という人も解約せずに使えるのもメリットですね。
ただし注意点はCoreプランである従量課金の方が結論としては割高です。がっつり使いたい方には500ドルの方を使えばいいので特に変わりはありません。何十ドルか試してみて良さを感じたら500ドルに上げるでもいいかもです。
プラン(日本語約付)

日本語訳
コア
20ドルから
- エージェント コンピューティング ユニット (ACU) はいつでも追加できます (ACU あたり 2.25 ドル)
- 月額契約なし
- 最大10の同時Devinセッション
- ユーザー数無制限
- カスタマイズ可能なデータコントロール
- オンデマンド消費の自動リロード制限をカスタマイズする
チーム
月額500ドル
- 毎月 250 エージェント コンピューティング ユニット (ACU) が含まれます
- すべての ACU 使用料が 11% 割引になります (ACU 1 つにつき 2.00 ドル)
- 無制限の同時Devinセッション
- ユーザー数無制限
- カスタマイズ可能なデータコントロール
- 完全なDevin APIアクセス
- オンデマンド消費の自動リロード制限をカスタマイズする
500ドルの方が250ACU付与なので1ACUあたり2ドルでした。
20ドルの方が初期に8.89ACU(9ACU)が付与され以降2.25ドルで1ACUづつ追加可能なので約1.1倍割高ということになります。

日本語訳
コアプランの開始エージェント コンピューティング ユニット (ACU) を購入します。
- 月額契約は不要、ACU あたり 2.25 ドルでいつでもクレジットを追加できます
- いつでもACUを追加購入したり、使用状況と制限の設定で自動リロードを設定したりできます。
- ACUと請求の詳細については、こちらをご覧ください。
利用のステップ
実際に利用する方法です。とは言っても指示に従って進むだけです。
https://app.devin.ai/invite/aDcx4yo2HnQqMwHZ
再掲しますが、サインアップをしてGithub等の連帯をします。なしでもできなくもないですがしないと正直できることが限られすぎます。まずはアカウントを作成してください。
その後はステップ式の説明が流れますので指示に従い進んで下さい。
そうすると下記のようにGithubやSlack連帯を求められたりリポジトリのセットアップを指示されますのでそれに従って接続するだけです。


Devin Wiki(Beta)デビン ウィキについて
Devinを使うとなると指示を出して作業だと思われると思いますが、それを使わなくてもこの「Devin Wiki」だけでも感動します。
このデビンウィキは接続したGitHubリポジトリ中のコードを読み取りこのプロダクトがどのようなプロダクトでどのようなアーキテクチャでどのような依存関係をもってなど、つまり「開発者用プロダクトドキュメント」をAIが生成してくれます。
使わなくてもこれのために接続するのでも価値ある!と思えるぐらいです。
というかこれオープンソースをフォークして読み込めば解説代わりにつかえるのでは…やってみました!
今回はVScodeの拡張機能である、AIエージェントの「Roo Code」をもってきました。
実際は英語ですが、日本語になっているのはブラウザの翻訳機能を使ってます。

サイドバーの全部ドキュメントです。以下はドキュメントのほんの一部です。

ソース元も提示されています。依存関係も示されています。普通に感動です。
これでACUが減っていることもありませんでした。
ただこの画面に行くには最初アカウント作成が必要なので20ドルのデポジットは最低必要です。
リファーラルリンク使えば19ACUは最低でも手に入るのでこれを見るだけでも楽しくて20ドルのデポジットの価値はすでにあったなとおもいました。ぜひ気になるオープンソースプロダクトをフォークしてきて試してみてください。
Devin
https://app.devin.ai/invite/aDcx4yo2HnQqMwHZ
リポジトリの接続
やり方といっても簡単でGitHubのフォークがわかれば事前にフォークしておいて管理画面の「Devin’s Workspace」から「Add repository」をするだけです。

今回はオープンソースのRoo Codeをフォークして自分のリポジトリにおいてから読み込みました。


このような感じでリポジトリとつないでいきます。あとは利用画面に戻って

サイドバーのDevin Wikiから該当のリポジトリを開くだけです。
Devinチュートリアルドキュメント
https://docs.devin.ai/learn-about-devin/workflows
さぁDevinを使おう。
利用の仕方は簡単です。slackを使わなくてもできます。その場合には、

左上の「Start a new session」をクリックして開始します。この「セッション」はDevin一人分のようなもので、複数作れば並行作業も可能です。
もし、初回にSlack連携の画面が出た場合は、右下の Skip
をクリックしてください。そうすればブラウザ上で操作できるチャット画面が出ます。(下記画像参照)
指示は日本語で入力できます。返答も日本語で来ます。対象のリポジトリが選択されていることを確認してから、指示を入力しましょう。

特に覚えておきたい点:SLEEP
SLEEP
とは、Devinの現在のセッションを一時停止するためのコマンドです。
注意点として、Devinはたとえ作業をしていなくてもSLEEP
状態でない場合は待機しているとみなされ、ACUを消費します。そのため、作業を中断する際には SLEEP
状態にするといいと思います。
操作方法
- 方法1: セッション画面の上部にある(画像参照)ベッドのアイコンをクリック。
- 方法2: コマンド入力欄に直接SLEEPと打ち込んで実行。
どちらかの方法で簡単に SLEEP
状態にできます。


どんな作業をやらせれるだろうか。
現状の精度では、Devin2.0でも自動で完璧なレベルになるというのは難しそうです。さぼって実装できた風を装うときも。そのため、少なくともご自身で作業したり、すくなくてもVibe Coding(バイブコーディング)を併用することが必要でしょう。
Devinに仕事を任せるのであれば、まずはプロダクトのコア機能ではない部分、例えば管理画面の作成やテストケース作成のような、比較的リスクの低いタスクから試してみるのが適切かもしれません。Devinはブランチを分けて作業してくれますが、それでもまだその挙動を完全に信頼するには至らないと感じることも多いなという印象です。
とは言っても、AIがすぐに進歩するのは時間の問題ですから、今のうちに慣れておくといいかなと。
そのためにも、この『責任を分離し、権限を分けて作業を進める』という考え方を意識しておくことが大切だと思います。
すでにチームで経験している方にとっては当たり前の感覚かもしれませんが、これはAI相手に限らず、ITエンジニア職でない方も、実際のチームに活かせる考え方のはずだとは思います。
Vibe Coding(バイブコーディング)と併用
Vibe Coding(バイブコーディング)ってきいたことありますか?
このVibe(バイブ)は雰囲気という意味です。
わかりやすいのは「バイブスあげてくぜー!」とかのバイブです。英語のスラングで日本語にするなら「ノリ」が適訳かと思います。
つまりバイブコーディングとは「雰囲気きままに直感的に自然言語でノリでコーディングする」という意味です。
具体的にはCursor Windsurf ほかにはReplit、Bolt.new 上げたらきりないですがそういったAIエージェントツールで自然言語、つまり日本語とかだけでプログラムを書き上げることを指します。
個人開発でもDevinのようなAIソフトエアエンジニアとうまくチームを組むかのように作業して自分は倍部コーディングをしていけばさらに効率的にソフトウェアを作ることが可能です。
かくいう私も個人的に片手間で作っているものでも、ふと見返してみると、使っているライブラリやフレームワークを除いたコードだけで4万行、文字数200万文字を超えていました。作り始めてから数ヶ月、本格的な形が見えてたのは初期1ヶ月くらいでできてました。
これをすべて手書きでやろうとしたらとてつもない途方です。
思い返せば、最初はほんの2000行程度の小さなものだったはずなのに。これを一人でできる時代が来るとは。
まとめ
今回の従量課金の料金プランでよりDevinをとりあえず使ってみる人が増えるかもしれません。もちろんまだ完璧ではないかもしれませんが、それは人も一緒です。これから急速なスピードでIT分野は進化しています。
AIが大きな注目を集めてから2年以上が経過し、IT分野は依然として急速なスピードで進化を続けています。この間「技術が成熟してから触ればいい」と考える人も少なくありませんでした。しかし、新しい技術が登場した黎明期から積極的に関わってきた人々と、最近になって触れ始めた人々との間には、変化への対応力という点で違いを感じることがあります。
もしかしたら、早期から新しい技術に触れ、その進化の波に乗る経験を積んできた人は、そのツールを学んでいたというよりも、次なる変化が現れた際にも、よりスムーズに対応しその可能性を最大限に引き出す術自体を自然と学んでいるのかもしれません。
おそらくですが、「1人1Dify」が少し前に流行り、最近では「1人1Cursor」がきたように次のトレンドは「1人1Devin」のようななにかしらのAIソフトウェアエンジニアと仕事をするという可能性もあります。
Devinのようにどんどん進化していく技術がつぎつぎと登場する今、早期から関与し、その進化と共に歩むことが、未来のテクノロジーシフトに対応していく上で、重要なのかもしれません。それは単にツールを使いこなすだけでなく、変化そのものに適応していく力を養っているのかもしれません。