マスターデータとは、名の通り基本のデータです。
データベース管理や情報システムの設計において、マスターデータは重要な役割を果たします。
そのため、本ブログでは、マスターデータについて詳しく説明し、SQLとの関連性に焦点を当ててみましょう。そして、マスターデータとは一体何なのかその重要性や使い方について探求していきます。
コンテンツ
1.マスターデータとは
マスターデータは、企業の基本的なデータを指し、商品、顧客、取引先などの情報が含まれます。これらのデータは基本のデータであるため変更されることが少ないものもあります。また、システム全体や複数のシステムで共有される特性があるデータもあります。
2.SQLにおけるマスターデータの重要性
SQLはデータベースの言語であり、マスターデータとは密接にかかわります。
つまり、正確なマスターデータの管理はデータの一貫性や品質を保つために不可欠です。
特に、複数のシステムをまたぐデータの場合には特に一貫性が重要です。
3.マスターデータの活用方法
マスターデータは、レポート作成や分析、業務の自動化など、多岐にわたる用途で活用されます。そのため、正確なデータを基にした意思決定は、ビジネスの成功を導く鍵となります。
4.マスターデータの管理のポイント
マスターデータの品質を保つためには、定期的なデータのチェックや更新が必要不可欠です。また、データのバックアップやセキュリティ対策も重要です。
そこで主に使われるのがMDM(Master Data Management)やEAI(Enterprise Application Integration)システムです。
複数のシステム(データベース)をまたいでデータ管理するなどの状況の場合にはこういったツールを使い共有することが一般的です。
また「Extract (抽出)」「Transform (変換)」「Load (書き出し)」の略語をもちいた通称「ETL」ツールを使いデータ成形を行うケースもあります。
5.SQLの学習について
とはいえ、ツールだけでなく、SQLの知識があることによってデータへの理解が深まりデータの管理の基本を学ぶことができます。また、実際にSQLを学習することでデータベース管理自体への理解が深まります。
ただいきなり本番では・・・という人は以下のようなブラウザからSQLを試せるツールも存在します。
paiza.io https://paiza.io/ja
SQL Fiddle http://sqlfiddle.com/
6.SQLの基礎を学ぼう!
SQL (Structured Query Language) は、リレーショナルデータベース(RDS)のデータを操作するための言語です。このセクションでは、SQLの基本的な操作を紹介します。
1. SELECT文: データの取得
データベースから情報を引き出すとき、最も基本的なコマンドがSELECT文です。
例えば、membersテーブルから全てのデータを取得する場面を考えてみましょう。
例: members
テーブルから全てのデータを取得する。
SELECT * FROM members;
2. WHERE句: 条件を指定してデータを取得
データベースには様々な情報が格納されていますが、特定の条件を満たすデータだけを取り出すことが多々あります。このような場合にはWHERE句を使用して条件を指定します。
例えば、membersテーブルからageが20歳のデータを取得する場面を考えてみましょう。
例: members
テーブルからage
が20歳のデータを取得する。
SELECT * FROM members WHERE age = 20;
3. INSERT文: データの追加
データベースのテーブルは、情報の集合体として動的にデータを追加・更新・削除することができます。新しいデータを追加する場面においては、INSERT文を活用します。
例えば、membersテーブルに新しいメンバーの情報を追加するシチュエーションを考えてみましょう。
例: membersテーブルに新しいメンバーを追加する。
INSERT INTO members (name, age) VALUES ('Taro', 25);
4. UPDATE文: データの更新
データベースの情報は静的ではありません。日々の運用中に、既存のデータを変更する必要が生じることがよくあります。このようなデータの更新を行う際は、UPDATE文を使用します。
具体的には、membersテーブルでnameが’Taro’というメンバーのageを30歳に変更する場面を想像してみましょう。
例: members
テーブルでname
が’Taro’のage
を30歳に更新する。
UPDATE members SET age = 30 WHERE name = 'Taro';
5. DELETE文: データの削除
時には、データベースのテーブルから不要になったデータを取り除く必要が生じます。このようなデータの削除を行う場面で活躍するのが、DELETE文です。具体的には、テーブルからnameが’Taro’というメンバーの情報を完全に削除するケースを考えてみましょう。
例: members
テーブルからname
が’Taro’のデータを削除する。
DELETE FROM members WHERE name = 'Taro';
これらの基本的な操作を覚えるだけでもデータを簡単に操作することができます。
とはいえ実戦で使うためにはさらなる学習が必要です。
なお、SQLの学習を続けることで、より高度な操作や最適化のテクニックも身につけることができます。
7.まとめ
マスターデータは、ビジネスやシステムの成功のための基盤となるデータです。そのため、SQLにおけるマスターデータの正確な管理と活用は、今後も重要でしょう。
状況によってはSMOOZ利用することでブラウザ上から簡単にデータ操作することが可能です。
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