スプレッドシートは、データ分析や管理に欠かせないツールです。しかし、その機能を最大限に活用するためにはいくつかの強力な関数を理解し使いこなすことが必要です。今回は、スプレッドシートで使える最強関数5選をご紹介します。
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1. ARRAYFORMULA関数
ARRAYFORMULA関数は一連のセルに対して一度に計算を適用するための関数です。例えば、一列全体に同じ計算を適用したい場合に、この関数を使用します。つまり、ARRAYFORMULA関数を使うと先頭セルに対する操作をするだけで以下のセルに同じ内容を適用し続けられます。
そもそもスプレッドシートが使われるケースの段階で下に長い情報が多いです。
この関数を使えば、よくある「データが増えてきたから関数を伸ばさないと。」という手間やミスがなくなります。
以下は、具体的な使い方です。
列に番号をしたまで振る。
=ARRAYFORMULA(ROW(A3:A)-2)
これは、A列に連番を一番下までふり続けることが可能です。
ちなみに、A3セル以下に適用することを前提としています。関数の入力セルはA3です。
この長所は挿入された場合番号が崩れない点です。
ただし、欠点も挿入された場合に番号が崩れないのでIDと行の整合性が崩れる可能性がある点です。
生年月日から自動で「〇歳、〇カ月」と変換する。
=arrayformula(if($F$3:$F<>"",DATEDIF($F$3:$F,today(),"Y")&"歳"&DATEDIF($F$3:$F,today(),"YM")&"ヵ月",""))
F列にある生年月日を自動的に「〇歳、〇カ月」という表記するものです。
これも、F3セルに張り付けることを前提とした表記です。
このように、関数と組み合わせることができますが範囲参照系には使えない点です。
具体的には、「SUMIFS」です。
組み合わせる関数にすでに範囲を使うような関数が含まれていると使うことができません。
ただし、実際にはほかの関数も使い、相当複雑なことをすればできますが、かなり難易度は高いです。
使いやすいのは「if,vloookup」などとの組み合わせて使うのが使いやすいです。
参考:Google ドキュメントエディタヘルプ
https://support.google.com/docs/answer/3093275?hl=ja
2. IMPORTRANGE関数
IMPORTRANGE関数は、異なるスプレッドシート間でデータを共有するための関数です。この関数を使用すると、一つのスプレッドシートから別のスプレッドシートにデータを直接取り込むことができます。
その結果、データの整合性を保ちつつ、複数のスプレッドシートを効率的に管理することが可能になります。
そして、エクセル(ローカル)とスプレッドシートの最大の違いは、URLが存在することです。
その結果、参照先パスを意識せずに使える点が共有の容易さを生んでいます。またURLは常に一意なため、パスが変わることがない点です。このimportrangeはその利点を最大に生かすことが可能です。
具体的な使い方です。
importrange("https://docs.google.com/spreadsheets/d/dummy","シート名!A1:Z")
先頭のhttps://docs.google.com/spreadsheets/d/はつけずともURLの下の部分だけ(ID)でも利用可能です。
あと、よくやる注意点が2点。
①””をつけ忘れること
②シート名を忘れること
です。
②に関しては範囲だけ指定してできたつもりになっていてうまくいかない。そんなことがよくあるのでうまくいかないときは確認してみてください。
参考:Google ドキュメントエディタヘルプ
https://support.google.com/docs/answer/3093340?hl=ja
3. UNIQUE関数
UNIQUE関数は、一連のデータから重複する値を除去し、一意の値だけを返す関数です。データの重複を避けるため、またはデータの一意性を確認するために使用します。この関数を使うと、データのクリーニングや分析を効率的に行うことができます。
参考:Google ドキュメントエディタヘルプ
https://support.google.com/docs/answer/10522653?hl=ja
4. SUBSTITUTE関数
SUBSTITUTE関数は、テキスト内の特定の文字列を別の文字列に置換する関数です。この関数を使用すると、テキストデータの加工や整形を簡単に行うことができます。例えば、誤字脱字の修正や、特定の単語の一括置換などに使用します。
参考:Google ドキュメントエディタヘルプ
https://support.google.com/docs/answer/3094215?hl=ja
5. VLOOKUP関数
VLOOKUP関数は、特定の値を検索し、その値が見つかった行の別の列の値を返す関数です。この関数を使用すると、大量のデータから特定の情報を素早く見つけ出すことができます。また、データの関連性を調べる際にも役立ちます。
最近では上位互換に相当するXLOOKUP関数もしています。
前半で紹介した、「ARRAYFORMULA」「IMPORTRANGE」との相性もいいです。
参考:Google ドキュメントエディタヘルプhttps://support.google.com/docs/answer/3093318?hl=ja
以上、スプレッドシートで使える最強関数5選をご紹介しました。これらの関数を使いこなすことで、スプレッドシートの作業効率を大幅に向上させデータ活用しやすくなります。ぜひ、日々の作業に活用してみてください。
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