最終更新日: 2025年6月1日

先日Claude4がでました。それと一緒にClaude Code Action(クロードコードアクション)もBetaとしてでました。これがGitHub Actionを使った機能で、issueをClaude にメンションすることで作業をしてもらえるというものです。
これが今回のClaude4の精度も相まっていい感じです。ただClaude Codeが基本的にMac LinuxでWindowsだとPowerShellでは使えずWSLなどを使う必要があります。そのためそのWindows環境での一連のWSLを入れるところからについて解説していきます。

https://docs.anthropic.com/ja/docs/claude-code/github-actions

この記事でわかること

・Windows(WSL)でClaude Codeを使うためのやり方がわかる。
Claude Codeを使ってClaude Code Actionの設定をする方法がわかる。

Claude Codeとは

Claude CodeとはClaudeの提供元であるAnthropic社が出したターミナル上で動くAIエージェントです。
ターミナル上という点から、IDE上などで利用するケースが多く技術者向けではあります。
当初は2025年2月24日にプレビューとして発表され本当に最初のうちはウェイトリスト方式で始まり、現在ではだれでも使えるようになりました。

私もプレビュー発表当初に2月に利用しました。その時はClaude 3.5 sonnetでその後すぐに3.7 sonnetぐらいの時期でしたから、始まったときの感想は何とも言えない。コストも従量課金でしかも当初はプロンプトキャッシュもままならないためコストも大きくこれならその他機能も豊富で使い勝手含めClineやRooでいいしWindsurfCursorの方がコスト比も明らかに安いので別にメリットそこまで…という印象でした。

それが今回Claude sonnet 4 やOpus 4がでて精度がモデル自体としての性能も格段に上がり、Claude Code自体の自走力もClaudeの提供元ということもありかなり向上したことで話題とはなっています。

先日WindsurfがOpen AIとの買収の報道の件と関係あるかわかりませんが、Claude 4を Windsurf上から利用するには現状、自身のキー(BYOK)で従量課金でしか利用できなくなった点もあったり、さらには今回タイトルのとおり後述で上げるClaude Code Actionというベータ機能により注目を集めている次第です。

まずはClaude Code(ターミナル)

ここではわざと後述のClaude Code Actionとの違いを分かるようにわざとターミナルとつけさせていただきます。このClaude Code(ターミナル)は黒い画面上からテキスト形式で利用できるサービスです。
Windowsの場合にはPowerShell上では現在つかえないためWSLというUbuntu(ウブンツ)をインストールして利用する必要があります。
WSLはMicrosoft Store上からインストールが可能です。下記はUbuntu 22.04.5 LTSバージョンです。

Ubuntu 22.04.5 LTS
https://apps.microsoft.com/detail/9PN20MSR04DW?hl=neutral&gl=JP&ocid=pdpshare

別に24でもできないわけではありません。なお、Node.jsをWindowsと切り分けたりなどの設定が必要です。それをこの後説明します。

WindowsでのClaude Code(ターミナル)の使い方

では実際の導入の仕方です。これはCursor上などから利用する場合でも基本的に一緒です。
まずはUbuntuを開きます。

まず最初にUbuntu用のNode.jsを入れます。これは通常にNode.jsを入れていきなりClaude Codeを入れようとするとWindowsは対応してないよ。とエラーが出ます。それを回避します。

0.Ubuntu初回起動

初めて使う人はUbuntuの初回利用になると思います。おそらく起動するとpasswordを設定するように求められたり。このパスワードはのちに求められるので忘れないようにしましょう。

1) nvm をインストールしてターミナルを閉じる

curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.39.3/install.sh | bash

これを入れます。WSLを開くとPowerShellと同じようになると思うのでこれを打ち込みます。その後一度「ターミナルを閉じてください」そしてまた開いてください。

2) Node.js をインストール&有効化

nvm install node --latest-npm
nvm use node --latest-npm

続いてこれ打ち込みます。コピペで2行ごとでいいです。

3) Claude Code をグローバルインストール

ここまでくれば公式の内容通りです。以下を実行してClaude Codeをいれてください。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code

4) (いちおう)動作確認

もう完成してますが一応ダウンロードできてるか

which claude       # ホーム下のパスが返ってくるはず(/home/ユーザー名/.nvm/versions/node/v24.1.0/bin/claude)
claude --version #1.0.3 (Claude Code)こんな感じでバージョンがでるはず

5) 起動

claude

これだけです。これをすることでWindowでも利用できます。WSLを開いて、claudeと打てば使えます。一度設定すればCursor上からでもターミナルのところでWSLを選択しClaudeと入力すれば同じように利用できます。あとは色や注意事項に同意して進んでください。

claude code

Claude Code 概要
https://docs.anthropic.com/ja/docs/claude-code/overview

Claude Code Action(クロードコードアクション)

これまでは今までもできました。では今回特に話題になっているClaude Code Actionです。

以下のURLではWhy use Claude Code GitHub Actions?とかいてありますが、GitHub Actionsの1つとしてClaude Code Actionがあるという感じなので、「Claude Code上にカスタムワークフローを構築できるもの」で、やはりClaude Code Actionでいいのかと。リポジトリ名も「claude-code-action」となっているでClaude Code Actionでいいのかなと。
ちなみに、GitHubの機能は GitHub ActionsでSが付きます。「Claude Code Action」はSがつかないので単数なのできっとそういうことでしょう。では導入に移ります。

Claude Code Action
https://docs.anthropic.com/ja/docs/claude-code/github-actions

まず最初にGitHub CLIというのを入れる必要があります。

1.GitHub CLIインストール

まず、GitHub CLI を入れてない場合インストールします。わからない人は入れてないと思うのでいれましょう。WSLを開いて以下を入力エンター。

curl -fsSL https://cli.github.com/packages/githubcli-archive-keyring.gpg | sudo dd of=/usr/share/keyrings/githubcli-archive-keyring.gpg \
&& sudo chmod go+r /usr/share/keyrings/githubcli-archive-keyring.gpg \
&& echo "deb [arch=$(dpkg --print-architecture) signed-by=/usr/share/keyrings/githubcli-archive-keyring.gpg] https://cli.github.com/packages stable main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/github-cli.list > /dev/null

多分この後Ubuntuを最初に使い始めたときに設定したパスワードを求められると思います。つづいて

sudo apt update
sudo apt install gh

この2行を。そうすると動くので、ここできて終わったらまたいったん「ターミナルを閉じてください」そしてまた開いてください。

2.インストール後の設定 GitHub アカウントへのログイン

gh auth login

コマンドを実行すると、以下の質問が表示されます。

  • What account do you want to log into? (GitHub.com を選択)
  • What is your preferred protocol for Git operations? (HTTPS または SSH を選択。よくわからなければ HTTPS が簡単です)
  • Authenticate Git with your GitHub credentials? (Y/n を求められるのでY選択)
  • How would you like to authenticate? (Login with a web browser を選択)

そうすると
First copy your one-time code: 1234-DBCA
Press Enter to open github.com in your browser…

みたいな感じでブラウザで認証するために、ワンタイムコードが表示されます。そのコードをコピーし、Enterを押すとブラウザが開くので、自分のGitHubアカウントでログインして認証を完了してください。
でないときは「https://github.com/login/device」にアクセスしてと出るはずなのでそれに従いGitHubアカウントにログインして認証を完了してください。

ここまでをまず完了させてください。これでGitHub CLIの準備完了です。つづいて完了したら先ほどのClaude Codeに行きます。

3.Claude Codeから「/install-github-app」でインストール

まず自分のリポジトリ行きましょう。Actionを使いたいリポジトリです。プライベートリポジトリでもOKですからね。

cd /mnt/c/Users/ユーザー名/Documents/GitHub/リポジトリ名

↑cdの後ろにスペース入ります
Windowsとはcdの仕方ちょっとちがいますので。

その後「claude」と入力して先ほどのClaude Code (ターミナル)の準備を完了させてチャットを打てるところまでセットアップを終わらせてください。そしてそこに「/」を打つとこのように規定コマンドがいろいろ出てきます。この画像だと一番下に表示されている「/install-github-app」を選んでください。

Enterで進むと何回か承認もとめられて・・・

特段別のキーを使わないのであれば上を選択しましょう。これが最後の選択なのでこの次自動でうごいて完了すると思います。Enter押すと

4.GitHubに行きプルリクエストをマージする

GitHubに行きます。リポジトリにGitHub workflows用のディレクトリを作る必要があります。というかもう先ほど勝手に作ってくれているので、画面にいくとこんな感じになります。Compare & pull requestをクリック。

そのあとに何も入力しなくていいので、「Create pull request」してぐるぐるおわったら「Marge pull request」をしましょう。ぐるぐる終わらないときはページを更新してみてください。マージできたら完成!これで該当のリポジトリに.github/workflowというディレクトリができてると思います。特にいじる必要はありません。

5.Claude Github Appを入れよう

ほかの人たち見てるとこれ自動で入ってるみたいですが私でなかったんですよね。これしないとトークンエラーがでてのちのメンションしても使えません。なので以下の画面をこの作業中に見てない人は以下のURLをGitHubでログインしているブラウザで開いてみてください。

Claude GitHub App
https://github.com/apps/claude

このようにConfigureになってたらいいのですが、なってない場合は確か緑かなんかのボタンなので押してインストールしましょう。必須です。

Claude Code Actionを使う

さあ使いましょう!該当リポジトリのissueに行きます。New issueでやってもらいたいことを書きます。
タイトルと説明を。説明に具体的な内容を書きます。ここに本気で書き込むと精度上がります。今回は適当に。Createします。

こんな感じで。そうしたらそれをClaudeに対応してほしいのでメンション飛ばします。Commentしてください。ちなみに画像も行けるのでスクショしてコピペで行けます!しっかりClaudeも認識してくれるので。ただ最大書き込めるテキスト上限はたしか65,536だったような気が。そうそういかないですが。

ちゃんとできていれば30秒以内ぐらいにこのような動きが始まります。始まらないとなるとどこかでエラーしてるのでエラーログとか出てるかも。

この記事書いてて思ったのですが事前にClaude Code(ターミナル)で/initコマンドを事前にしといてCLAUDE.mdを作っといた方がいいかもしれません。

こんな感じで進みます。あとはこれを待つと勝手にやっといてプルリクエストが上がってくるので待ちましょう。プルリクみて問題なければマージして・・・あとはいつも通りです。ここら辺がまだわからない人はこれを機にブランチやプルリクエストなどの関係性を覚えましょう。Devin使ったことある人ならたぶん似た感じにとらえられるかと。

スマホからもでも

これが大きいですね。GitHubはアプリあるのでissueをいじれる環境あるなら移動中でも、ベッドの上でも、お風呂でもどこでも指示を簡単に出せます。常に指示を出せるんです。

しかもissueを同時並行で動かせば、同時に作業してもらえます。だんだんissueの画面の一つ一つがプログラマとのチャット画面のように見えてきます・・・

私はDevinのなんだか上位互換のようにみえてきました。DevinはこのタイミングではClaude Codeにあきらか正直精度劣る印象です。同じタスク投げてもClaudeの方がいい感じが。
先日DevinもClaude4を使ってるなんて投稿もみたのですがその文章が気になって、コードベースの理解と計画(planning and codebase understanding!)にClaude4を使ってると書いてるんですよね。ということはそれ以外は下位モデルなのかとも取れるので。たぶん根本的にそこだけの違いでもないと思いますが。

なので精度がよくてコストもどちらかといったらこっちの方が安いかも?slackは使えないけどGitHubアプリが使えるので別にいいなあと。それが現状の感想です。もちろん今後のDevin側というかAIソフトウェアエンジニアとしての全体の動きはどうなるのか気になるところです。

まとめ

コーディングの自動レベルがどんどん上がってきてます。車の自動運転に例えて

レベル1を従来の手動コーディング+コード補完によるマニュアルコーディング
レベル2をCursor、Windsurf、ClineなどAIエージェント型ツールによる(半)バイブコーディング
レベル3をDevin、Claude Code ActionなどのAIソフトウェアエンジニアを使うタスク型コーディング

とするなら次はタスクの作成、依頼もやってくれるでしょう。

今でもすでに構成を工夫でき次第ではGitHub MCPサーバーを使ったりCLIを使えば可能ではありますがタスクの作成をyamlで作り、それからのタスクの依頼(issue)、タスクの完了をみてマージ。そこまで自動化するのもできるかもしれません。さらにモデル精度も今後上がればより確実なループに近づくでしょう。

が・・・頭が休まりません。次に依頼しているときにもう回答来てます。別にもっとゆっくりでいいんだよ?心が休まりません。タスクを見て判断したい・・・もうあきらかボトルネックは人間です。

この記事を書いた人

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